出井さんの気になる特技
――出井さんの特技、『美味しいコーヒーが淹れられる』というのが気になるんですが……。
出井:僕はお父さんがコーヒー関連の会社に勤めてて。父親が淹れたコーヒーを飲んで育ったんです。それが習慣になってて、1人暮らしするときにコーヒーマシンを買ったんです。
――なるほど。
出井:それで、豆だけ買ってきて、自分で挽いて、自分で淹れるってそのとき初めてしたんです。そしたら「もっとこうしたいな」ってなっていくうちによりハマって……。
――使っているマシンはいいものなんですか?
出井:今は……、そうですね。
――いくらくらいの?
出井:え。3万くらい、かな?
楢原:ナイスカットミルでしょ? 家庭用にしてはかなりいいものですよ。
――2人とも詳しい(笑)!
出井:それで、好きな感じの焙煎をしてる店の豆を買いに行くんです。
――プチセレブですね(笑)。
出井:この間もちょっと気になるお店があって……。山梨まで行ってきました。
――わざわざ山梨まで!
出井:はい。ずっと行きたいなと思ってて。バスで行ってきました(笑)。コーヒー豆ってあまりネット通販やってなくて……。
――ずばり、美味しいコーヒー豆を教えてください。
出井:コーヒーの美味しいは人それぞれなんで。
――残念(笑)!
出井:でも、お好みを言っていただければ、どなたにでもご紹介できます。
楢原:僕もコイツ(出井)から勧められて、家でコーヒー淹れてます。
――若手芸人っぽくないですね(笑)。
楢原:お酒飲まないんで。最近は毎朝、自分で焼いたパンと自分で淹れたコーヒーを嗜んでます。
出井:西洋のオバサン(笑)。
楢原:そうそう。それでワイドショー見て。ちょっと昼寝して、ライブ行って。
出井:僕は空いた時間にカフェ巡りをしてます。
――ゆっくりした時間が流れてますね(笑)。
テレビ以外だとどんな仕事をしてみたい?
出井:文章を書く仕事はしたいかなっていう……。
――そういえば、出井さんは『note』で有料記事も書いています。手応えはいかがですか?
出井:手応え、そうですねえ……。
――儲かってますか?
出井:あ、そっちですか? ……正直、けっこういいんです。
――本当ですか!?
出井:毎月、その売り上げを2人で分けてたんですよ。
楢原:はい。そうなんです(笑)。
出井:それをコイツ(楢原)が貯めといてくれて、僕の衣装を買ってくれました。
――なんというコンビ愛!
出井:靴からベルトから一式揃えたんで、そこそこの額でした。
――時代に合わせた稼ぎ方してますね。
出井:時代ですね~。
――でも、有料はハードル高いですよね?
出井:はい。だから、ちゃんと書こうと思ってはいるんですけど。僕の感覚としては、『12年売れてないことをお金にしよう』て感じで。12年売れてないことをお金にするんだったら、300円くらい取ってもいいだろう、みたいな。そう自分に言い聞かせて(笑)。
――(笑)
出井:『売れてないビジネス』です!
――たくましい! 無料ブログとの差別化は?
楢原:ちゃんと書かなきゃだもんね。
出井:そうそう。差別化で言うと、無料の方は『ちゃんと文章書けますよ』というアピールで、有料の方はわりと熱いことを書いてます。
――なるほど。
出井:あと、有料にしてるとあまり見られないじゃないですか。よっぽど興味ある人じゃないと買わないから。あんまり熱いの撒き散らすのもイヤだな~って。『恥ずかしいガード』もあります(笑)。
――(笑)
お金が自由に使えるなら?
出井:カフェやりたいですね。できれば、トークライブできるくらいスペースで、昼はカフェの営業して、夜は芸人に貸してトークライブみたいなのがベストですよね。
――お笑いとコーヒーのコラボ。
楢原:……銭湯。俺、銭湯やりたいですね。
――銭湯?
楢原:芸人のたまり場になれば楽しいなあって(笑)。
――お風呂、好きなんですね(笑)。
最終的にどんな芸人さんになりたい?
楢原:漫才はしていたいですね、ずーっと。
出井:人生としてかっこいいなと思うのは、タモリさんと所ジョージさん。自分の好きなことにはとことんこだわるけど、肩の力が抜けてて、周りを惹き付ける魅力もあって……、みたいな。そんな人になれれば最高ですね。そのこだわりのひとつが漫才だったら一番いいなって。
――いいですね。
出井:そんなかっこいいおじさんが2人揃ってたら、めっちゃいいなあって思いますね。どうやったらなれるのかまったくわかんないですけど(笑)。
M-1グランプリに想いを馳せる一方で、コーヒーと銭湯という、サロンにいるようなまったりとした日常。そうか、ヤーレンズの独特の空気感の漫才はサロンだったのだ! サロン漫才が、2020年のM-1グランプリをかき回してくれるに違いない。ヤーレンズのコーヒーブレイク・インタビュー、以上!
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