前編は、神奈川、大阪、そして東京へのお話を聞いてきました。後編は名前の由来や現在の活動、今後のことを聞いていきます。シオマリアッチに……、コーヒーブレイク・インタビュー! ライドーン!
名前はイルマリアッチから
――『シオマリアッチ』という名前はどういう意味なんですか?
シオ:ヒップホップユニット『ILLMARIACHI(イルマリアッチ)』から。本名と掛け合わせて語呂も良かったんで。最初は勝手にやってたんですけど。
――なるほど。
シオ:でも、2年前に本家ILLMARIACHIのDJ刃頭さんから公認いただきました。
――それは大きいですね。
シオ:はい。岐阜の『中津川THE SOLAR BUDOKAN』っていう音楽イベントに仕事で行ったときに、現地にいた方から「ILLMARIACHIの刃頭さんおるから、連れてったるわ」って言われて。
――急に(笑)。
シオ:ILLMARIACHIってホントにレジェンドなんですけど、それだけに「勝手に名乗ってたらよく思わんヤツもいるからな」ってその方に言われて。
――そうかもしれないですね。
シオ:それで刃頭さんに会わせていただきました! 僕も浮かれちゃって「うわ、本物だ!」みたいな。
――(笑)
シオ:刃頭さんも僕のネタをテレビで見てくれたことがあったらしくて。「おもろかったよ」って言ってくださいました。
――嬉しいですね。
シオ:それで、連れってってくれた方が「なあ、この子、公認でええやろ」つって、刃頭さんも「うん、OKOK」みたいな(笑)。
――軽い(笑)。
シオ:そうなんですよ(笑)。写真も撮ってもらって。公認いただきました。めちゃめちゃ緊張しましたけど、優しくて、いい方でしたね。
ネットで私服を紹介
――WEARというサイトで私服を紹介しています。
シオ:はい。1年くらい頑張ってコーディネートを上げてます。
――たくさん上がっています。もしかして……、お金持ちですか?
シオ:いやいや(笑)。金はないんですけど、物捨てないんですよ。10年くらい前の服とか全然取ってあるんです。
――10年前!
シオ:昔からホントに服好きで、たくさんを着回してるんで、一着一着あんまりボロくならないっていう……。
――おしゃれ上級者の感じがします。
シオ:よく見たら高いのとか一着もなくて。この『Supreme』の帽子とか高いんですけど、カミナリのまなぶにもらったものなんです(笑)。
――(笑)
シオ:ちょこちょこ買ってはいるんですけど。それもメルカリとかでホントに安いやつで。
――そうなんですね。
シオ:ホントはコーディネートとかより、ネタとかいっぱいアップした方がいいなって思ってるんですけど……。なんかできることねえかなって探したときに「服いっぱいあるからいけるかな」みたいな(笑)。
――愛犬も一緒に写っています。そのあたりがまたお金持ち感を演出しています。
シオ:心まで貧しくはなりたくねえなって思ってますから(笑)。
――かっこいい(笑)! 愛犬の名前は?
シオ:『ヒグー』って言います。ヒグマみたいなんで。
――WEARは仕事に繋がったりしていますか?
シオ:お金にはなってないですけど、『ZOZOTOWN』の商品紹介ページに載せてもらったりしました。そういうのが増えてきたら仕事にも繋がるのかなって思ってます。
――芸人さんでこういうことをしている人も少ないと思うので、是非開拓して欲しいですね。
絵・歌・ファッション、そして大食い?
――フリップでネタをされていますが、絵が上手ですよね。
シオ:小学校とか授業つまんなかったんで、ずっと教科書の端に落書きしてて、その延長で(笑)。
――なるほど。
シオ:周りにも「うまいうまい」って言われて。クラスの文集の表紙を描いたりしました。スタートは落書きですね。
――勉強は得意だったんですか?
シオ:全然です(笑)。漫画家目指した時期もあったんですけど、ストーリーが全然考えられなくて(笑)。
――今はTwitterで『ショートファンキー漫画』、YouTubeでショートアニメを展開しています。
シオ:漫画で上げてるやつをYouTubeでアニメにしてるんですけど、あまりにも大変で最近サボっちゃって(笑)。
――ちょっと心配な再生数です(笑)。
シオ:そうなんすよね(笑)。昔、カミナリが全然売れる前に、遊びで3人でラップ撮ったのがあるんですけど、カミナリが売れたあとに再生数伸びて。お笑いを頑張んないとまずはダメなんだなって(笑)。
――(笑)
シオ:売れたら多方面に渡っていろいろやりたいんですよね。ファッション雑誌にも載りたいですし、歌も出したいです。
――いいですね。
シオ:あと、大食い。大食い出てみたいです。
――え? 大食いイケるんですか?
シオ:たまに調子いいとき、米四合くらい食えたりするんですよ。
――(笑)
シオ:テレビ見てて「いいなあ」って。イチ視聴者の意見みたいになってますけど(笑)。
――では、大食いのオファー募集中?
シオ:自分から「イケますよ」って手挙げて、できなかったら怒られそうなんで……。「呼ばれちゃったから仕方なく」みたいな形だったら(笑)。
趣味は?
――好きな漫画は?
シオ:『寄生獣』とか。ベタに『ONE PIECE』とかも好きです。でもやっぱりヒップホップ漫画の『TOKYO TRIBE2』は外せないですね。今でも好きです。
――好きな映画は?
シオ:『アベンジャーズ』シリーズとか。最近は時間があればネットで映画見てます。
――スポーツは何をやられていたんですか?
シオ:野球、水泳、空手とかやってました。バスケもちょっと。実力は普通です(笑)。幅広く顔出してたタイプですね。
――趣味で言えば、やっぱり音楽の話になるんでしょうか?
シオ:そうですね。ヒップホップですね。中学くらいまで『THE BLUE HEARTS』とか聴いてたんですけど。高校くらいのときに『BUDDHA BRAND』を聴いて、ヤラれましたね。
――ヤラれちゃいましたか!
シオ:それでヒップホップもっと聴きたいなってなって。どんどんハマりました。
――CDもコレクションしたりしていたんですか?
シオ:当時は200枚くらいありました。今は時代が時代なんで、大事なヤツを除いてデータ化してますけど。収集癖があるんですよね(笑)。服もそうですし。
ラップの実力は?
シオ:実は、フリースタイルはけっこう苦手です(笑)。
――言っちゃっていいんですか(笑)?
シオ:はい(笑)。フリースタイルって、流行ったのけっこう最近っちゃ最近なんで。僕ら、音源から入ったんで……。
――なるほど。
シオ:「ラッパーだったらフリースタイルできんだろ?」ってよく言われるんですよ。「できますよ」っつってやるんですけど、全然できなくて(笑)。
――(笑)
シオ:今って若い子はフリースタイルから入ってるんで、みんなできるんですけど……。僕らは人のラップ歌う、みたいな文化だったんで。有ジェネでも最初はけっこう大変でした。
――文化が違うんですね。
シオ:フリースタイルの大会に出たこともあるんですけど、相手が本気でディスって来るんで、だいぶヘコみますね(笑)。
――何を言われるんですか?
シオ:「クソ野郎!」とか。超ヘコみます。
――(笑)
シオ:あと芸人っていう形で出たこともあったんですけど、相手もラップで「おい、芸人が何の用だよ?」って煽って来るんですよ。そしたらお客さんも盛り上がっちゃって。僕としては「え?」って感じになっちゃって。
――やり返さなかったんですか?
シオ:頑張ったんですけど、どんどんこっちがダメダメな感じで笑い取るような形になっちゃって。ツラかったですね(笑)。
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