その大きな声と独特のセンスで、見る者に衝撃を与え続けるピン芸人『サツマカワRPG』。彼がいかにしてお笑いの道へ進むことになったのか。サツマカワRPGに……、コーヒーブレイク・インタビュー!
サツマカワRPG 本名 薩川 凛(さつかわ りん) 生年月日 1991年1月26日(H3年) 血液型 A型 身長 178cm 体重 65kg 足のサイズ 26.5cm 出身地 山梨県 趣味 夜更かし 特技 ピアノ 資格 漢検2級、英検2級 (出典:ケイダッシュステージ公式HP)
インタビュー前に……
――今までにこういうインタビューの経験はありました?
サツ:はい。でも、今まで真面目に回答しすぎたな、ってのがちょっとだけあって……。
――はい。
サツ:もっと鬼ボケした方がよかったのかなって(笑)。
――度合いにもよると思いますが……。
サツ:迷いますよね~。
――では、鬼ボケバージョンでお伺いします。サツマカワRPGさんは、どんな子どもだったんですか?
サツ:『子ども』っていうか。僕らの村ではその……。ネットに載せない方がいいのかな……。僕らの村では、『子ども』って概念はなくて、『クルス』っていう生命体で呼ばれてて。全員親は一緒なんですけど……。
――鬼ボケバージョン、やめましょうか(笑)。
サツ:はい(笑)。
クラスの人気者とは真逆
――では、改めて。どんな子どもだったんですか?
サツ:めっちゃ陽キャでしたよ! 友達たくさんいて……。足も一番速かったっすねえ……。ドッジボールも……。
――ホントですか?
サツ:ウソです。
――鬼ボケバージョンが抜けてないですね(笑)。
サツ:すみません(笑)。暗くておとなしい子でした。イジメられてましたし。めっちゃ太ってたんすよね~。陽キャになりたかったっていうか。陽キャの友達が欲しかったっていうか……。
――なるほど。
サツ:あと僕、余計なこと言っちゃうタイプで。
――おとなしいのに。
サツ:なんかあったらすぐ先生にチクるんです(笑)。
――クラスの人気者とは真逆。
サツ:そうですそうです。正義感が強かったんです(笑)。
――良いように言いますね(笑)。
サツ:つまんなかったですね、中高は。だから勉強に打ち込みました。
――お笑いに興味はあったんですか?
サツ:NHKの『爆笑オンエアバトル』は見てました。それしか楽しみがなかったですね。そんなキャラでしたけど、オンバトの話ができる、お笑い好きの友達はいました。
――そうなんですね。
サツ:高校に入ってからは、イジメがイジラレに昇格しまして。教室で『イロモネア』やらされてたりしました(笑)。
――昇格しきっていない気もしますが(笑)。
部活動は?
サツ:中1で体操部に入りまして。小学校のときに仲良かったやつが入ったからなんですけど。
――太っている子は、体操部は大変だったのでは?
サツ:そうです。だから、全然できなくて。嫌な思い出しかないですね~。1年でやめちゃいました。
――そうなんですね。
サツ:あ、でも、逆立ちはできます。今でもたまにやります。単独ライブとかで急に逆立ちしたり(笑)。好きなんですよ、逆立ち。壁ないとダメなんですけど。
――(笑)
サツ:それで、中2でテニス部に入りまして。そしたら同級生は1年生のときにボール拾いしてるんです。2年から入った僕はボール拾いしてないんで。変な感じになりました(笑)。
――上手に生きていけてない(笑)。
サツ:運動は苦手でしたね……。運動。アレよくないですよ。
――え?
サツ:人間の優劣をつけてしまう! 良くない!
――(笑)
サツ:球技会とかでも、「薩川(本名)こっちいるから1点もらっていい?」みたいな(笑)。
――子どもは残酷ですから(笑)。
サツ:あ! でも、僕、腹筋がムチャクチャできます! 腹筋を小学校のときから毎晩50回とか、やってたんです。体力テストで、腹筋だけ全国何位とか入ってたんですよ。
――それが今の大きな声量につながっているのでは?
サツ:そうかもしれないですね(笑)。
――高校では?
サツ:高校は、軽音楽部に入りました。小学校のときからピアノをやってたんで、キーボードを。陽キャに憧れて、軽音楽部。
――陽キャへの憧れが抜けない。
サツ:はい。高校で、「今度こそ、陽キャ側に行くんだ!」って。
――なるほど。
サツ:あと弓道部にも入りました。半年で辞めちゃいましたけど。
――深夜アニメで扱われそうな部活に入りがちですね。
サツ:憧れがやっぱ強いんすよね(笑)。
――ピアノは今でも弾けるんですか?
サツ:弾けます。この間の単独ライブのエンディングで、ピアノ弾いたらめっちゃウケましたね(笑)。
――(笑)
いわゆる大学デビュー
――そして大学へ行きます。
サツ:はい。そこでお笑いサークルに入りまして。そこですね、転機は……。すべてがひっくり返ったんですよ! お笑いという武器を手に入れまして……。
――いわゆる大学デビュー(笑)。
サツ:完全にそうです(笑)。
――大学お笑い出身なんですね。卒業して、プロの世界に入ったんですか?
サツ:いえ。在学中に養成所に行ってます。3年生のときにワタナベコメディスクール(以下『WCS』)に入りました。WCSが大学生芸人対象の大会を開いてて、それに優勝すると、WCSに無料で入れて賞金も出るという……。
――そこに出場するんですね。
サツ:はい。プロになる気は全然なかったんですけど、みんな出てるからって感じで。
――意外ですね。もともとプロ志向なのだと思っていました。
サツ:全然です。普通にサラリーマンになるつもりでした。
――ピンで出場したんですか?
サツ:はい。そのときは『ABBAAB→→←ん(えーびーびーえーえーびーみぎみぎひだりん)』という名前で。
――なんという名前!
サツ:クレヨンしんちゃんの映画で出てくるコマンドなんです。
――芸風は?
サツ:今とそんなに変わってないかな。ショートコントで……(※以下、本人ネタ内容説明。刺激的な単語が出てくるネタなので、このサイトでは自主規制!)
――学生らしい(笑)!
サツ:一番ウケましたね(笑)。
――そうかもしれないけど、ダメでしょ(笑)。
サツ:それで準優勝で。不服で。「俺の方がウケたのに!」って当時は憤慨してましたけど。今思えば「そりゃそうだろ」って思います(笑)。
――(笑)
サツ:それで、WCSに安い値段で入学できることになって。プロになる気はなかったけど、安いならいいかって感じで。名前もそのときに『サツマカワRPG』に改名しました。
――RPGはどこから?
サツ:大好きなゲーム『スーパーマリオRPG』から。本当は『星のサツマカワ スーパーデラックス』にしようと思ったんですけど。
――長い(笑)。
サツ:マツコ・デラックスさんとカブるかなって。
――そこ(笑)? とにかく、大学に行きながらWCSに通うことに。
サツ:そうです。3年生の1年間はダブルスクールでした。
――そしていよいよ事務所に所属します。
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