九州生まれのオニイとポンコツ【ペッパーボーイズ(前編)】

前田さんは、自称『オニイ』のトランスジェンダー。そのキャラを生かした芸風と思いきや、そんなヒマもなく石本さんのポンコツキャラが炸裂する! ペッパーボーイズに……、コーヒーブレイク・インタビュー!


ペッパーボーイズ
前田 かずのしん(まえだ かずのしん) 名前 石本 しょーき(いしもと しょーき)
1993年 1月6日 生年月日 1992年5月27日
A型 血液型 O型
熊本県 熊本市 出身地 福岡県 宗像市
身長 152.5cm・体重 53kg/B 86cm・W 80cm・H 92cm/足のサイズ 24cm サイズ 身長 164cm・体重 62kg/B 90cm・W 79cm・H 96cm/足のサイズ 26.5cm
・家庭料理を自分で食べるのはもちろん、誰かにふるまうこと
・美味しく低カロリー低コストなダイエットメニューの考案
・毎晩ウィスキーを飲むこと
・浜田省吾(ファンクラブ会員)
・甲斐バンド
・一人でいきつけのカラオケバーに行き、浜田省吾や甲斐バンドを歌いマスターと語り合うこと
趣味 ・ギターとギターを使ったオリジナルソング作成
・飼っているうさぎのお世話
・ゲーム(浅井企画ゲーム部)
・アニメ(特にNARUTO,僕のヒーロアカデミア)、映画、ドラマ鑑賞。
特にウォーキングデッド大ファンで定期的にハリウッドスターが日本に来るイベント「ハリウッド・コレクターズ・コンベンション」では、その月のバイトの給料の半分を注ぎ込み、イベントに参加。特に、グレン役のスティーヴン・ユァンに会った時は興奮でおしっこをちびった。しかし、部屋にはウォーキングデッドの悪役ニーガンのポスターがたくさん貼られていて、ニーガン信者である。
・ホームページ作成(Webマーケティング会社で働いているため)
・ダイエット(1年で約20キロ痩せた)
・裁縫(マネージャーの破れたズボンなどを頻繁に修理)
・浜田省吾や甲斐バンドのコアな曲を歌って50代以上の人達を喜ばせること
特技 ・あっち向いてホイを絶対負けることができる
・即興で歌を作る
・「ほろよい」をショットで呑んでベロンベロンになれる
【略歴】2016年2月結成。コンビ共に東京アナウンス学院 芸能バラエティ科 お笑いタレントコース卒業。
前田は、2019年1月に戸籍の性別を男性に変更した元女性(FTM-GID)。LGBTQのT「トランスジェンダー」芸人。前田の弟は、アマチュア世界大会で日本人初優勝を果たした総合格闘家 前田浩平(現在プロ)。
石本は、度を越えた天然&ポンコツ芸人。石本が漫才の台本を覚えられず毎回ネタを飛ばすので、最近は主に石本の台詞量を1割にまで減らした形の漫才をやっているが、それでも飛ばすことがある。ちなみに、バイトは自ら飛ぶことはないが、頻繁にクビになる。ITの会社でバイト中、クライアントのサイトを20個削除してしまいクビ。引越し屋のバイトで、3階から冷蔵庫を転落させてしまいクビ。ファストフード店で、フードの作り方を間違えまくり、毎日大量のまかないを出してしまうことから“まかない製造機”と呼ばれた挙句クビ。etc…だが、そんな石本は美人妻持ちの既婚者。
しっかり者の元女性前田と、ド天然ポンコツ男の石本。それぞれに強い個性を持ちながら、保護者と子どものような見ていてホッコリするお笑い界唯一無二のコンビ。
(出典:浅井企画 公式HP

女性から男性へ性転換

――前田さんは、女性として生まれましたが、心が男性だったという……。

前田:はい。『オネエ』の逆の『オニイ』です。

――それに気がついたのはいつ頃ですか?

前田:物心ついたときからですね。女の子の服装と長い髪を嫌がってました。

――青とピンクは青が好き、みたいな。

前田:そうですね(笑)。弟がいるんですけど、いろんな人からプレゼントもらうときに、『お姉ちゃんと弟』ってことで、青とピンクのものをもらうんですよ。コップとか。

――ありますね、そういうの。

前田:僕が絶対ピンクが嫌だったんで、一目散に青を取って……。弟、ちっちゃいとき物が全部ピンクだったんです(笑)。

――余談ですが、弟さんは今、格闘家として活躍されています。

前田:はい。弟は格闘家の前田浩平です。僕に勝ちたい一心で、青いコップを取りたくて、格闘家になりました(笑)。

――それで、前田さん自身は去年、正式に性別を変えたんですよね?

前田:はい。2019年の1月11日に、戸籍上でも男になりました。

――このサイトでは、その経緯について多くは触れませんが……。

石本:やった(笑)!

――え(笑)?

石本:その話、『風の谷のナウシカ』くらいヘビロテしてるんで(笑)。

前田:いや、お前がナウシカ何回見てるか知らんけど(笑)!

石本:140回くらい?

前田:そんな見てるやついねーよ(笑)!

――とにかく、隣でさんざん聞いているということですね。

石本:そうですそうです(笑)。

――この話でひと記事くらい稼げそうなのですが、いろいろなところでお話されているでしょうし。

前田:詳しくは、僕らのブログと僕個人のnoteに書いてますので、興味のある方はそちらで見てもらって。

もし男性に生まれていたら?

――とはいえ、せっかくなのでちょっとうかがいます。もし、男性として生まれていたら?

前田:自衛官になりたかったです。

――芸人じゃない(笑)!

前田:はい(笑)。ちっちゃいときから自衛官にずっと憧れてて。でも、募集要項見たら、女性の身長の条件に足りなかったんですよ。「いや、俺が女性だとしてもなれねえのかよ!」って(笑)。今は条件が下がったみたいですけど。

――(笑)

石本:この話は聞いたことなかった(笑)!

前田:性別関係なく、自衛官にはなれなかったんです(笑)。でも女性自衛官になったら、それはそれで……。心が男なんで、いろいろ大変かなって思いまして。寮生活とか。

――確かにそうかもしれませんね。

前田:男女が分けられてる職業は向いてないかな……、ってなかで、お笑いってのが出てきます。

ネタやキャラとのバランスは?

――芸人として、ネタやキャラにトランスジェンダーのことを入れ込むバランスはどう考えていますか?

前田:最近は、漫才にはもう入れなくていいかなって。

――見た目も完全に男性ですもんね。

前田:変に情報提供しすぎちゃって、見てる側が混乱するのを避けたいなって思ってます。

――なるほど。

前田:石本のポンコツキャラの方が親しみやすいですし(笑)。

石本さんの学生時代

――石本さんはどのような学生さんだったんですか?

石本:中学では野球部だったんですけど、そこがすごく厳しくて。補欠だったんで、スクールカーストでは下の方で……。

――なるほど。

石本:それで、みんな地元の高校に行くんですけど、そこには行きたくないってなって……。

――カーストが変わらないままになりますからね。

石本:成績悪かったんですけど、中3の夏から塾に通ったんです。

――前向きな方向で環境を変えていくんですね。

石本:必死に勉強しました。毎日、1時間か2時間くらい。

前田:え?

――そんな必死に勉強したという感じでも……。

石本:あ、すいません。睡眠時間です。睡眠時間が1時間か2時間くらい。

前田:わかりにくいな(笑)!

――それで、高校受験はどうなったんですか?

石本:ギリギリで合格しました。その塾では今でも伝説って言われてるんですよ、僕の伸び率。

――努力が報われました。

石本:でも、高校に入ったら周りのレベルが高くて。不登校になっちゃいました……。3日間。

前田:3日間かい(笑)!

高校生でM-1グランプリに挑戦

石本:勉強はダメだったんですけど、芸人にはなりたかったんです。それで、高校2年生のときに『イシモトマツノブ』ってコンビを組んで『M-1グランプリ』に出ました。それが初舞台です。

――高校生で挑戦!

石本:相方は、今、福岡よしもとにいる『カイラ』っていうのなんですけど。

――芸風は今と変わらない感じですか?

石本:いえ。僕は『キングコング』の西野さんに憧れてたんで、バリバリのツッコミで。

――今の石本さんからはイメージしにくいですね。

石本:舞台に出て「どうも~!」って出てったら、客席に好きな子がいて。そしたら頭真っ白になっちゃって。そのあとはもう、小さな声でアワアワ言うだけで……。

前田:今の石本と変わらん(笑)。

――相方さんはどうしてたんですか?

石本:「お前、次アレだろ?」って、小さい声でネタ教えてくれてたんですけど、2人ともテンパっちゃってて(笑)。そのコンビはそれきりでしたね。

――残念(笑)。

石本:そのあとも同級生を誘って『ハイスクールマンザイ』に出たりしました。

――コンビ名は?

石本:『シャットアウト』です。相方の木薮亮太は、今はMBC南日本放送でアナウンサーをしています。このときは、先生に怒られましたね~。

前田:進学校だからね。

石本:「石本君。今、彼は大学受験の大事な時期なの。石本君の遊びに付き合ってる場合じゃないの」って(笑)。

――石本さんは大事な時期じゃない(笑)?

石本:僕は大学行かずに、芸人になるつもりだったんで。

――なるほど。

石本:その後『ばぶりんぐ』というコンビでも出場しました。

前田:僕も『たいぴ~えん』というコンビで一緒の大会に出てました。

――そこで初めて知り合うんですか?

前田:いえ、知り合ったのはそれより前です。