幼馴染2人でお笑い界のハイブランドを目指す【きつね(前編)】

「♪歌って踊って朗らかに~ きつねコンコンブラザーズ~」懐かしい昭和の雰囲気、しかしそこに流れるのはダンスミュージック! そんな独創性溢れる漫才を確立させている『きつね』。幼馴染であるという彼らが、どのようにしてお笑い芸人になったのか? きつねに……、コーヒーブレイク・インタビュー!

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、リモートによるインタビューとなっております。画像は、リモート画面のキャプチャーと、ご本人よりご提供いただいたものを掲載しております。

(リモートインタビュー キャプチャー画像)
きつね
大津広次(おおつひろつぐ) 名前 淡路幸誠(あわじこうせい)
1989年7月24日 誕生日 1990年2月14日
身長171cm 体重63kg サイズ 身長178cm 体重65kg
大阪府 出身地 大阪府
美容整形、パチンコ 趣味 DJ、写真、映画鑑賞
怖い話、カードゲーム、格闘ゲーム、レモン早食い 特技 ダンス、アクション、スタイルの良さ
O型 血液型 A型
(出典:ホリプロコム公式HP

幼馴染の2人

――お2人は幼馴染と伺いました。

大津:小学校の1番最初の席順が、50音順で『淡路』『上野』『大津』やったんですけど、その流れで仲良くなったって感じっすね。

――間に上野さんがいますね。

大津:他のインタビューで喋ったときは上野を省いたこともありましたけど(笑)。結局2人が仲良くなった感じです。

――どんな子どもだったんですか?

淡路:今こうやって大津もシュッとしてますけど、小学校のころめちゃめちゃ太ってて、お調子者やったんですよ。

――そうなんですね。

淡路:自分で落とし穴掘って、それでやめればいいのにおしっこ入れて、最後自分がそこにハマるっていう……。

――自分がハマる(笑)?

淡路:みんなで「もう帰ろうぜ」って言ったら、大津が「ちょっと待ってや」って追いかけてきてズボって穴に落ちて(笑)。

大津:(笑)

淡路;漫画に出てくるようなお調子者やったんですよ。好きな人できたらすぐバラされて。「大津が森さんのこと好きらしいぞ」って。そしたら相手も「サイアクや~」ってなるような……。

大津:そんなことないって! 森も俺のこと好きやったから(笑)!

――(笑)

淡路:「大津はAV持ってるぞ!」とか。小学生なのに兄ちゃんおるからAV持ってるって噂を立てられて(笑)。

大津:当時大阪でやってた『のりノリ天国』っていうHな番組を録画して、みんなで見ただけなんですけど。そのなかの1人に裏切られて……(笑)。

中学で別々になるも、高校でまた一緒に

淡路:中学校は僕ら別なんですよ。

――小学校が一緒なのに?

大津:僕が引っ越したんで。

――なるほど。

大津:でも中学のときは、お互い陸上部だったんで、大会とかでは会ってたりしてたんですよ。口合わせなしに。

淡路:結局、おんなじ学力なんで、また高校で出会うんですけど(笑)。

――(笑)

淡路:大津の行った中学が、かなりヤンキーが多いところやったんですよ。それで、高校で再会したとき、あのお調子者やった大津の目つきが変わってて。『幽遊白書』で言うところの仙水みたいな。この世の底を見て帰ってきたというか……。

――鋭くなっていたんですね。

大津:俺ヤンキーにイジメられていたから、そうはなってないはずなんやけど(笑)。

――イジメられていたんですか?

大津:友達とかはわりと多かったんですよ。ただ、イジられキャラみたいな。ヤンキーってイジりの度合いわからないじゃないですか。地元の祭と言えば『だんじり』なんですけど、僕がだんじりに見立てられて、担ぎ上げられて、そのあと投げられたりとか。

淡路若頭やらしてもらってたんやろ? だんじりは投げへんけどな(笑)。

大津:それで靭帯やったりしました(笑)。

淡路:高校でキャラが変わって、そこから今のシュッとした大津に繋がっていく感じですね。今は「かっこいい」なんて言われますけど、小学校のときはホンマにモテるようなヤツじゃなかったんです。

中学は陸上部

――中学は陸上部とのことですが、種目はそれぞれ何をされていたんですか?

淡路:3年間やったお前?

大津:やってない。1年くらい。短距離やってました。

――実力は?

大津:中の中です(笑)。

――淡路さんは?

淡路:僕は短距離と跳躍を。ちゃんとやってたんで、三段跳びで市で1番になったりとか。

――今でも足は速いんですか? 例えば番組などで挑戦するとなったら……。

淡路:できると思うんですけど、やっぱ上には上がおるってのもはっきりわかったんで。まあでも比較的足は速いですね。スポーツは好きです。

高校で柔道サークルを

――高校で再会して、また一緒に遊ぶようになるんですか?

淡路:クラスに1人おデブちゃんがいて、その子がどうしても柔道やりたいってことだったんですけど、高校に柔道部がなかったんですよ。それで、5人集めたらサークルを作れるってことで、僕らと仲いい2人合わせて、5人で柔道サークルに入るんです。

――柔道はちゃんとやってたんですか?

淡路:3年間、白帯でやらせてもらいましたけど……。大津は1回、黒帯の人から1本取ったことがあるんです。

大津:小外刈りで1回だけ勝ちました。3年間で1回しか試合してないんですけど。

――勝因はなんだったんですか?

大津:まぐれですね(笑)。

淡路:(笑)

――サークルだと、練習なども大変だったのではないですか?

大津:学校にいい柔道場はあったんですよ。でも、街の柔道教室みたいなところも行ったよな。

淡路:教えてくれる顧問はいなかったんで。

大学も一緒に

淡路:僕ら大学も一緒なんです。

――もともと一緒に行く約束などしていたんですか?

大津:その柔道サークルに平井くんっていうのがいたんですけど、淡路と平井くんは英語が好きで。その2人は一緒の大学行くことに決めてたんです。それで僕も「大学行きたい」ってなって。演劇に興味があったんで、そういう大学に行こうと思ってたら学費が高くて……。僕も一緒のとこ行こうってなりました(笑)。

淡路:シェイクスピアの本とか読んでたもんね。

――そうなんですね。

淡路:当時『トリック』を見て、阿部寛さんの名演に感動したらしく「阿部寛になりたい!」ってことで、演劇の道に行こうとしてたらしいんですけど。

(常滑ロケにて)

大学で演劇部を乗っ取る(?)

――どこかでお笑いに意識が向くことになると思うのですが。

大津:どこなんやろな……。高校時代も部活紹介とかでふざけてはいたんですけど。

淡路:面白ダンスやったりしましたね。

大津:『ラーメンズ』さんとか『ジャルジャル』さんとか僕ら好きやったんですけど。大学入ったときに、自分らでもネタ的なことやりたいって思って演劇部に入ったんですよ。

――もともと演劇にも興味がありましたもんね。

淡路:高校の柔道サークルの5人のうち4人が同じ大学に行って、一緒に演劇部に入りました。最初に出てきたおデブちゃんはもともと警察になりたかったんで、別の道に行って。僕ら2人と、平井くんと、あと軒志郎(のきじろう)ってヤツで。

――なるほど。

大津:そもそもその演劇部、入ったときに部員が1人しかおらんくて。

淡路:その人が7回生だったんですよ。

大津:(笑)

淡路:ウチの大学8浪できなかったんで、その人は来年は退学か卒業かしかなくて……、いなくなったら乗っ取れるなあって(笑)。

――(笑)

淡路:それでみんなで演劇部入ってコントしてたって感じです。

――高校時代の延長でやっていたんですね。

大津:最初そうっすね。プロになるとかそんなんじゃなく。

熾烈な部活勢力争いに負けて

大津:アレやで。お前覚えてないかな。厳密に言えば2人入ってきて……。

淡路:あー(笑)。7回生の人がいなくなって僕らだけになったら、演劇部のスペースとか部費を狙って、他の部活と並行して所属しようとした人たちがおったんですよ。アニメ研究部の……。

大津:そうや! アニメ研究部(笑)! 僕らとそのアニメ研究部で対立構造になったんです。

――アニメ研究部の人は同学年?

淡路:先輩ですね。

大津:結局僕らが負けて、僕らは『演劇部』から『落研』になったんですよ。落研は部活自体は存在してたんですけど、誰も所属してなくて。そこに入る形になりました。

淡路:みんな大学あまり行ってなかったんで、結果的に負けましたね(笑)。

――落研では何をされていたんですか?

淡路:『ラーメンズ』さんに憧れてたんで、3分とか4分のネタじゃなくて、10分15分あるネタを4、5本やる形でした。常に単独ライブみたいな。

――お客さんは入ったんですか?

淡路:友達が7、8人とか(笑)。

大津:いや、来るときは来てたやん。友達呼びまくって。100人いったこともあったよ。

――ウケはいかがでしたか?

大津:まちまちですね(笑)。ウケるときはウケるし、死ぬほどスベるときもあるし。

――『ラーメンズ』さんにインスパイアされた、オリジナルのネタですよね? 難易度も高そうな気がしますが……。

淡路:だからできてなかったですね(笑)。ナニワの血が流れてるんで、フリ・ボケ・ツッコミがしっかり入ったベタなコントもやってました。

――今の『きつね』さんと『ラーメンズ』さんは、かなり芸風が違う感じもします。

淡路:なれないんだってのがハッキリわかりましたね(笑)。