『かわいい女性芸人』といった話題になると、必ずと言っていいほど名前が挙がってくる『河邑ミク』。しかし話を聞いてみると、その見た目とは裏腹に、笑いに賭ける情熱は揺るぎないものだった。河邑ミクに……、コーヒーブレイク・インタビュー!
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、リモートによるインタビューとなっております。画像は、リモート画面のキャプチャーと、ご本人よりご提供いただいたものを掲載しております。 |
(リモートインタビュー キャプチャー画像)
河邑ミク 本名 河邑 美空(かわむら みく) 生年月日 1994年8月8日 出身地 大阪府 血液型 A型 身長 168cm 靴サイズ 24.5cm 趣味・特技 脱毛あるある (出典:松竹芸能公式HP)
将来の夢はお笑い芸人
――芸人になろうと思ったのはいつごろから?
河邑:小学生のときに、M-1グランプリがすごく流行ってて。「面白い人ってかっこいいな」みたいな。そこから、だんだんとそっち側になりたいなって思い始めて……。
――特に誰が好きでしたか?
河邑:『南海キャンディーズ』さんとか好きでした。
――子どものころから将来の夢は『お笑い芸人』。
河邑:そうです。
――どんな子どもだったんですか?
河邑:今、ネクラみたいな感じなんですけど、小学生のときはすごいネアカやったんですよ。
――今、ネクラではないとは思いますが(笑)。
河邑:でも、中学生くらいで男性を意識し始めて「静かな方がモテるんやな」って思い始めて……。
――思春期ですからね。
河邑:とは思ってましたけど……、文化祭で女友達と漫才やってました。そんなにモテなかったですね(笑)。
中学で友達と漫才を
――中学生のときに文化祭で漫才を披露したんですか?
河邑:はい。文化祭と、修学旅行でもやりました。
――コンビ名は?
河邑:『メロンパン』です(笑)。
――メロンパンはどんな漫才をされていたんですか?
河邑:当時『ノンスタイル』さんがすごい流行ってて、ノンスタイルさんを意識したような漫才をやってました。すごく身体動かす系の。
――コピーではなく、オリジナルなんですね。
河邑:どっちもボケやりたいみたいな感じやったんで、ボケとツッコミをかわりばんこにしてやってましたね。
――覚えているくだりなどありますか?
河邑:夏場やったんで肝試しのネタで。お化けじゃなくて先生が出てきて……、先生のモノマネしながら出てきて、みたいな。
――すごくウケそうですね(笑)。周りの反応はいかがでしたか?
河邑:めちゃめちゃよかったです(笑)。三者面談でも芸人になりたいって言ったら、先生は応援してくれました。
――その漫才の映像は残っていないんですか?
河邑:絶対残ってないです(笑)!
――もったいない!
高校卒業、そして松竹芸能へ
河邑:その相方の子とは別の高校に行ったんですけど、ちょこちょこ会ってて。卒業したら「一緒によしもと入ろう」って約束してて。
――松竹芸能ではないんですね(笑)。
河邑:お笑いと言えば、みたいな感じだったんで(笑)。
――学生にしてみれば、お笑いの代名詞みたいなところもありますからね。
河邑:でも高3の3月くらいにその友達に「やっぱり私、芸人になるのやめる」って言われて。
――え!
河邑:その子、女子校だったんですけど、恋愛を経験してないから大学に行って恋愛してみたいって……。
――残された河邑さんはどうしたんですか?
河邑:「じゃあ1人で入るか~」って。
――そこはブレなかったんですね。
河邑:悩んだんですけど……。ここでやめるんやったら、自分の気持ちもそこまでやったんかなってのと。多分、意地もあったんですけど。それで、事務所を改めて探したんです。
――なるほど。
河邑:そしたら、松竹芸能のスクール代が安くて。しかもそのとき高校3年生の3月だったんですけど「学割きくよ」って言われて。大阪の松竹芸能タレントスクールに決めました。
――値段で決めたんですね(笑)。

養成所で漫才コンビを組む
――高校卒業して、養成所に通うことになりました。養成所はいかがでしたか?
河邑:もっと同い年がいると思ってました。年上の人ばっかりで。それで、夜の7時くらいからの授業もあるんですけど、私含めた3人くらい9時くらいに帰らされたのを覚えてます。
――どういうことですか?
河邑:若かったから……。めちゃめちゃ悔しかったですね。
――養成所ではどんな芸風だったんですか?
河邑:『8分音符』っていうコンビで漫才をしてました。8歳年上の女の子と組んでたんですけど……。
――けっこう年の差がありますね。
河邑:同い年の女の子がいなくて。
――8分音符はいかがでしたか?
河邑:ボケが面白かったら、その漫才は誰がやってもウケると思ってたんです。それで、自分なりに面白いボケを考えてやってたんですけど、講師の方に「違う」って言われて。
――はい。
河邑:中学のときにやってたような身体動かす系のボケも、大人になったら似合ってなかったみたいで。なんて言うんでしょう……。見た目がパワータイプの芸人さんがやった方がウケるようなボケをやってたんです。
――自分のキャラクターと台本に乖離があった。
河邑:そうです。それに自分が気づけてなくって。それと、見た目をイジられたりするのが苦手なコンビで。でも、そのことをなんも言わへん漫才で。周りにはトガッていたと思われていたと思います。
今でも相方募集中?
河邑:それで松竹芸能に所属できたんですけど、コンビはその後1年くらいで解散しちゃいました。
――そこからピン芸人に?
河邑:そうです。
――名前は本名から。
河邑:下の名前をカタカナにして。本名(河邑美空)は、名字も名前も読みづらいんで、全部カタカナにしようかなってのもあったんですけど。河邑の『邑』が珍しいから、そんなに私に興味ない人でも「この漢字なんて読むんやろ」って調べてくれるかなって。
――またコンビを組もうと思わなかったんですか?
河邑:めちゃくちゃ思いました。次の相方できるまでの、ちょっとの間のつもりでした。今でもコンビ組みたいって思ってますし……。
――今でも!?
河邑:思ってます。
――理想の相方は?
河邑:女性で、年は何歳でもいいんですけど、バシッとツッコんでくれる人がいいですね。なかなか見当たらなくて。女性でバシッとツッコんでくれる人。
――例えば『3時のヒロイン』の福田さんのような……?
河邑:麻貴さん理想です!
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