目指せ『女優』と『小野島の日』!【駆け抜けて軽トラ(後編)】

(小野島さんのスチールパン)

制約の中から生み出された知恵

――先ほど話題に出ました、小野島さんが演奏しているスチールパンですが、そもそもスチールパンってなんですか?

小野島:ドラム缶をへこませて作った打楽器です。

――なぜスチールパンを弾くようになったんですか?

小野島:トリニダード・トバゴ発祥の楽器なんですけど、支配層の人たちに楽器を取り上げられた現地の人が「音楽やりたいんだ!」っていうので生まれたんです。僕、そういう制約の中から生み出された知恵に触れるのが好きで……。

――なるほど(笑)。

小野島:大きく分けて高い音のものと低い音のものがあるんですけど、僕の持っているのは高い音の方のテナーパンっていうもので、非常に音が綺麗なんです。

――難しさとしては?

小野島:ドレミファソラシドの位置がバラバラなんですよね。『ド』の隣は『レ』じゃなくて、1個飛ばして『レ』があって、次また1個飛ばして『ミ』があって。じゃあ次1個飛ばしたところに『ファ』があるのかなと思ったら、そこは『ファのシャープ』で……。

――ややこしい(笑)。

小野島:そういうところにすっごい興奮するんです(笑)! そもそもドレミファソラシドを順番だと思っていた自分ってなんなんだろうって思ったり。

――(笑)。

小野島:曲によって右手と左手入れ替えたりしなくちゃいけなくて。そういうのが楽しいですね。

――独学なんですか?

小野島:習いました。新宿に教室があって。それで1年間通って、自分のが欲しくなって買いました。

――いくらくらいするものなんですか?

小野島:僕のは20万円くらいです。

――高い!

小野島:そういう制約の中から生まれる知恵に触れるのが好きで、スチールパンの前は鎖鎌を習ってました。

――忍者とかのイメージの? あの鎖鎌?

小野島:はい。鎖鎌はもともと刀狩りで武器を奪われた農民が、盗賊から身を守るために作り出した武器で……。

――なるほど。制約の中から生み出されたんですね。

小野島:次はカポエイラを習おうと思ってます。

小野島さんはラジオ好き

――暇なときは何をしているんですか?

小野島:僕はラジオ聴いてますね。

――芸人さんのラジオですか?

小野島:芸人さんのはひと通り聴いてます。それ以外だとコシノジュンコさん(『コシノジュンコMASACA(TBSラジオ)』)とか、吉岡里帆さん(『UR LIFESTYLE COLLEGE(J-WAVE)』)とか。

――幅広いですね。

小野島:めちゃくちゃ面白いんですよ。ジュンコさんの会話とか高次元過ぎて。この間ゲストの方と話していたのは、「日本の飲食店って、接客とか料理とかのホスピタリティはちゃんとしてるんだけど、音と光の演出がずさんだよね」「わかる~」みたいな(笑)。こんな話、なかなか聴けないと思いますし。

――やはり、一流を知っている方の話は違いますね。

小野島:吉岡里帆さんは、「一番心に余裕あるっていうのは、ペディキュアを塗れるか塗れないかだよね」みたいな。そういう話をしてて。なんかいいなあって。

――駆け抜けて軽トラさん自身はラジオをやりたいとかは?

小野島:最近ちょうど、YouTubeとかInstagramで自分たちのラジオ番組を始めたばかりで……。

餅田:是非聴いてください!

ラーメンは骨から作る男とパスタは油のみの女

小野島:あと、暇なときは骨から砕いてラーメン作ったり……。

――本格的ですね!

小野島:鶏の骨からパイタンスープとか。豚骨は硬くて、ハンマーで砕かなきゃいけないんで……。ベランダでやってたら、隣のおばさんに「うるさい」って注意されちゃいました(笑)。

――味はいかがですか?

小野島:けっこう美味しいと思いますよ。ウチの嫁は「どこのラーメンよりも美味しい」って言ってくれます。

――素敵な夫婦関係! 餅田さんは料理は?

餅田:私は知識がないんで、苦手で……。ナポリタンってあるじゃないですか。私はパスタ茹でて、ケチャップ混ぜたのをナポリタンだと思っていたんですけど、この話を小野島さんにしたら「具材入れないの?」って。

小野島:ペペロンチーノも、餅田に言わせると、茹でたパスタにサラダ油混ぜるだけなんです。

――味が付いていればいいと思っているくらいなんですかね(笑)?

餅田:パスタに関しては、油が混ざっていればいいと思ってます。

――ナポリタンに、ベーコンや玉ねぎなどの具材はいらないですか?

餅田:でも味はケチャップですよね?

――……そうですね(笑)。

特技:ヘッドショット?

――餅田さんは暇なときは?

餅田:スマホゲームの『荒野行動』とか『PUBG』とか、ああいうバトルロイヤルゲームをめちゃくちゃやってます。ゲーム内で仲間とか作って。私、けっこう上手です。

――『けっこう上手』というのは……、具体的には?

餅田:ヘッドショットって言って、敵の頭を撃ち抜くと一撃で倒せるんですけど。私、ヘッドショット率が高いです。ヘッドショット得意なんです。

――物騒ですね(笑)。配信などされているんですか?

餅田:配信もやりたいんですけど、やり方わからなくて……。ゲーム実況やりたいんですよね。

この春はドラマにも出演

――お2人とも、ドラマ『レンタルなんもしない人(テレビ東京)』に出演しました。いかがでしたか?

餅田:2人とも別々のシーンで、私の収録のほうが先立ったんです。自分的にはうまくいったんですけど、あとから小野島さんがスタッフさんから聞いた話だと「餅田がNG出しまくって大変だった」って言われたみたいで……。

小野島:言われました。

餅田:自分的にはNG出してなかったつもりなんですけど……。でも楽しかったです!

――オンエアをご覧になっていか がでしたか?

餅田:箸の持ち方が汚かったですね。それだけ直そうと思いました。

――(笑)

小野島:僕は過去に2時間ドラマに出たことがあって……。泉谷しげるさんの青年時代の役だったんですけど。回想シーンなんで、まばゆい光のなかで、僕の顎だけしか画面に映ってませんでした(笑)。

――今回は大丈夫でしたか?

小野島:今回もシーンが短いんでどうかなと思ったんですけど、ちゃんと顔映ってました。

――よかったです(笑)。

小野島:これでやっと、ドラマ出演したって言えます。

――お笑いの仕事と比べて、ドラマはどうでしたか?

小野島:決められた流れのなかに身を投じる、という意味では……、急に空気が変わるお笑いとは違う安心感がありましたね。

餅田:わかる!

――餅田さんはもともと女優志望でしたが、いかがですか?

餅田:最高でした。こういう生活を毎日やりたいと思いました。

――お笑いはもう、そんなにやらなくてもいい(笑)?

餅田:うーん……。始めたころに比べて、最近はけっこうネタやりたいと思ってて。お笑いもどんどん楽しくなってきてまして。

小野島:餅田は「女優女優!」って言ってるんですけど、台本の覚えもすごい悪いし、すぐ泣くし(笑)。なんでそんな『女優然』としてられるのか不思議です(笑)。

餅田:(笑)

――芸人としてハードル下げて、女優業をされるのがいいかもしれませんね(笑)。

餅田:はい! そうします! なのでネタも頑張ります(笑)!

(番組ロケでのひとコマ)

これからやってみたい仕事は?

餅田:私はやっぱりミュージカルを。太ってる役でいいんで。

――いろんな役がありますから、太っている人も需要があると思います。

餅田:オーディション行くと、『顔が小さすぎる』とか『顔が整ってる』っていうことで、イメージに合わないらしく、なかなか受からないんですよね。

――顔、整ってますもんね。

餅田:はい。そうなんです!

――(笑)

餅田:コンビの仕事だったら、過酷なロケとか行きたいです。無人島とか。

――コンビで無人島に行ったら、小野島さんが苦労しそうな気もしますが……(笑)。

小野島:大変だと思います。餅田、絶対働かないですよ。

餅田:海潜ってみたいんですよ。

小野島:旅行じゃないからね、マジで。

――(笑)

小野島:以前もこういう感じで「私、大食いできます」って言って、実際大食いロケ行ったら、食えずに号泣して帰ってきましたから。

餅田:あれは怒られましたね(笑)。でも無人島は頑張ります! なので過酷なロケください!

――小野島さんのやってみたい仕事は?

小野島:ロケで一般の方と触れ合ったりしたいです。

――平和的ですね。

小野島:どんな仕事でもいいんですけど、とにかく「今日は小野島の日だったね」って言われるようにしたいです。

――言われたらきっと嬉しいですね。

小野島:あと「面白いのバレちゃったね」とか(笑)。

現在の目標は?

小野島:『細かすぎて~』とか『おもしろ荘』とかでテレビに出させていただいたので、次は、2人の掛け合いで面白いと思われるように、人に集まってもらえるようにしたいですね。なので、まずは先ほどもお話したYouTubeInstagramのラジオを頑張って行けたらと思ってます。

餅田:年末年始にたくさんテレビに出させていただいて、いい流れが来てたんですけど、自粛とかいろんな事情もあって。私の力不足もあるんですけど……。流れがストップしてしまうんで……。今はコンビでのネタだったりとか、小野島さんが言ってくれたYouTubeとか頑張りたいなと思ってます。

――なるほど。

餅田:あと、レギュラー番組欲しいです! ネットでもなんでもいいんで。

小野島:欲しいね、レギュラー番組。

――最終的にはどんな芸人さんになりたいですか?

餅田:女優さんもできる芸人さんになりたいです!

―― 一貫してブレてはいない(笑)。

小野島:僕は、ちゃんとするところはちゃんとして。でもいつまでも、頭のおかしい人だと思われたいです。


『制約の中から生まれた知恵』に興味を惹かれる小野島さん。次は是非、『ぽっちゃり』という制約の中から、素敵なミュージカル女優を生み出していただきたい! 駆け抜けて軽トラのコーヒーブレイク・インタビュー、以上!