声優目指していたはずなのに、なぜか現在『芸人』『アイドル』【アイドル鳥越(前編)】

(リモートインタビュー キャプチャー画像)

アイドル鳥越のネタ

――ネタは『らぶぅ~』のイメージが強いですが……。

鳥越:とにかく『らぶぅ~』を探すゲームです。『ウォーリーをさがせ!』みたいな感じでハートマークを探してます。

――他にはどんなネタがあるんですか?

鳥越:漫談もあるんですけど、あれ、作ってるというより実話を話してるだけなんで……(笑)。報告ですよね。生きてる報告。私、ネタやってるんじゃなくて、ただ生きてるだけなんです。「私、ここにいるよ~」みたいな(笑)。

――(笑)

鳥越:もともと声優になりたかった人なんで、お笑い番組全然見てきてなくて。『M-1グランプリ』とか当時は知らなかったんです。『エンタの神様』とかは見てたんですけど。だからそっち系(エンタ)に寄っちゃうんですよね。

――鳥越さんのルーツに、『賞レース』や『寄席』がないんですね。

鳥越:そうなんです。

――当時見ていたお笑いと、今、この業界に入って見ているお笑いに、鳥越さんのなかで違いはありますか?

鳥越:『エンタの神様』で出てくるような、流行りのフレーズ作るのってすごい難しいですし、賞レースもちゃんと見るようになって、決勝に出る人とか本当に凄いですし……。芸人って「思ったよりすげーな!」って感じです(笑)。

――(笑)

鳥越:あと、漫談やったときに、アンケートに『令和のゆってぃ』って書かれました。自称アイドルが自虐言うからだと思うんですけど。すみません、ゆってぃさんに失礼ですよね(笑)。

地下アイドルとしても活動

――芸人としての活動のほかに、地下アイドルとしても活動されています。

鳥越:はい。アイドルライブに出たり、曲出したりしています。

――オリジナル曲はどのくらいの数があるんですか?

鳥越:今8曲で、この自粛期間中に2曲作ったんで、手持ちで10曲あります。

――その8曲はどのようにしたら聴けるんですか?

鳥越:以前はiTunesで配信もしていたんですけど、今は手売りのCDだけです。私のライブに来ていただければ買うことができます。あとはYouTubeにMVとかけっこうあるんで、それで聴くこともできます。

――どこかで一覧を拝見できますか?

鳥越:今、そういうのなくて……。

――このサイトで一度整理しましょう。

鳥越:わかりました。

【アイドル鳥越 楽曲一覧】
Single① う!Myラーメン / For Your Smile
Single② とりちゃん / とりちゃんマーチ
Single③ とりちゃん通 / スタート
Single④ とりちゃんSUN / 真夏のサンセット

――このなかでイチ推しは?

鳥越:圧倒的に神曲と言われているのが『とりちゃん』です。ネタのブリッジにも使ってます。

――作詞・作曲・レコーディングなどはどのようにしているんですか?

鳥越:作詞は全部私です。作曲は知り合いでやってくださる方がいて……。芸人さんって、作家さん付いている人いるじゃないですか。私、作家さんは付いてないんですけど、作曲家さんが付いてるんです(笑)。

――(笑)

アイドルライブにも出演

――実際にアイドルのライブにも出演しているとのことですが、お笑いライブとはやはり違いますか?

鳥越:全然違います。マジで(笑)。

――具体的には?

鳥越:お笑いライブは、お客さんが笑って拍手するくらいで。基本はマナーとしてお客さんが喋らないじゃないですか。でも、アイドルライブはお客さんがどれだけ喋るかが大事くらいの感じで……(笑)。MC時間もけっこうお客さん喋ってます。

――そうなんですね(笑)。

鳥越:あと、アイドルライブは基本、お客さんが出入り自由なんですよ。しかも、並行物販っていうのもあって。

――並行物販とは?

鳥越:終演後に全員で一斉に物販するのではなく、出番が終わった人から物販を始めるっていう……。

――なるほど。

鳥越:私の前がメチャメチャ人気ある子で、その子が終わった瞬間、並行物販に入っちゃって。満席だったのに、私が出ていったら3人しか残ってなくて……(笑)。

――厳しい世界ですね。

鳥越:でもアイドルたちにとってはわりと当たり前のことで。あるあるらしいです。「そういうもんだからねー」みたいな。ある意味、芸人よりアイドルの方が肝座ってるかもしれないです。

衣装へのこだわり

――衣装は特注なんですよね?

鳥越:そうなんです。今着てるのは、SKE48の衣装を担当している方にお願いして作ってもらいました。

――すごい人脈ですね。

鳥越:アイドル関連のスタッフさんと仲良くさせてもらってて。紹介してもらいました。

――けっこうお高いんじゃないですか?

鳥越:今日着てるのが6万です。この間作ってもらったのは、生地とかを考えたら10万超えるんじゃないかってものなんですけど……、7万で作ってもらいました。

――すごいですね。

鳥越:「出世払いでいいよ」って言ってくださって。そのとき、すごく笑っていらっしゃったんで、多分7万超えてます(笑)。

――デザインや機能にこだわりはあるんですか?

鳥越:色は黄色メインで絶対作るんですけど、私、服の絵の描き方がわからなくて……。『肩をふんわり』とかざっくり描いて。それを解読してやってもらってる感じです。

――そうなんですね。

鳥越:この衣装、ピンクの部分をもうすこしパステル系の淡い色で頼んでたんです。でも、今これそうなんですけど、ビビットな濃い色を提案されて。「テレビとかを考えたら、絶対こっちの方が引き締まって見えるよ」って。私すぐ論破されて(笑)。

――(笑)

鳥越:こだわりはどちらかというと、私より作ってくださってる方にあるかもしれません(笑)。

――プロが良心価格でやってくださってるので、それでいいのかもしれませんね(笑)。

(『ものまねグランプリ』楽屋にて)

吉高由里子さんのモノマネ

――吉高由里子さんのモノマネをされています。始めたきっかけは?

鳥越:高校のときに友達に「似てる」って言われて。それに対して私は何も言ってないんですけど、男子から「似てねーよ!」って言われてイジメられました(笑)。

――そうなんですね(笑)。

鳥越:専門学校で東京に出てきて、メイクとかもちゃんとするようになったら、さらに言われるようになりました。

――なるほど。

鳥越:でも、お笑いのこと本当に知らないんで、モノマネってどうやるかわからなかったんですけど。ホリプロコムのモノマネの先輩たちにアドバイスいただいて、なんとかやってます。

――ホリプロコムには、モノマネ芸人さんもたくさんいらっしゃいますからね。

鳥越:『ものまねグランプリ』にも出演させていただいて。『朝ドラ主題歌メドレー』のなかで、『花子とアン』の吉高由里子さん役で出させていただきました。

――反響はいかがでしたか?

鳥越:3秒くらいの出演だったんで、全然なかったです(笑)。

――それは残念でしたね(笑)。

鳥越:リハーサルのときに、ディレクターさんが出演者に立ち位置の指示を出すじゃないですか。そのとき、藤田ニコルさんのモノマネをされる方には「ニコルさん、こっちです~」みたいに、役で呼んでたんですよ。でも私に指示出すときに「そこの女の子、もうちょっと左~」って。顔見てもわからなかったみたいで(笑)。

――(笑)

鳥越:自分から「吉高由里子です」って言って。恥ずかしかったです(笑)。

吉高由里子さんご本人とご対面

鳥越:そこからめげずにやり続けて『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』とかにも出させていただきました。

――ご本人とご対面したことは?

鳥越:『ウチのガヤがすみません!』の、吉高由里子さんゲスト回に出させていただきました。出会ったシーン、オンエアではカットされてたんですけど……(笑)。

――(笑)

鳥越:「知ってますよ~。いつもモノマネしてくれてますよね~。似てるかな~?」って仰ってました(笑)。

――公認はいただいたんですか?

鳥越:収録終わってから楽屋にあいさつに行かせていただいて。「どんどんモノマネしてください」って仰ってくださいました。公認って言うんですかね? 許可はいただきました。

――それはよかったです。

鳥越:でも『ウチガヤ』で初めて生で吉高さん見たとき……。私自身「ヤバい、超かわいいじゃん。私、超似てない~!」って思っちゃって(笑)。

――(笑)

鳥越:とにかく、ご本人からOKいただいてるんで、世間から叩かれようがやり続けます(笑)。


もともと声優を目指していたはずなのに、当然のようにお笑い業界に引き込まれてしまった。そんななか、地下アイドルと芸人の2足のわらじを履いて、たくましく生きている。アイドル鳥越のコーヒーブレイク・インタビュー、後編へ続く!(7月3日更新予定)