声優目指していたはずなのに、なぜか現在『芸人』『アイドル』【アイドル鳥越(前編)】

ド派手な黄色い衣装に身を包み、『らぶぅ~』を発信し続ける『アイドル鳥越』。彼女はいったい何者なのか? アイドルと名乗っているが、アイドルなのか? 芸人なのか? どのようにしてこの世界にやってきたのか? 気になることが多すぎるアイドル鳥越に……、コーヒーブレイク・インタビュー!

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、リモートによるインタビューとなっております。画像は、リモート画面のキャプチャーと、ご本人よりご提供いただいたものを掲載しております。

(リモートインタビュー キャプチャー画像)
アイドル鳥越
誕生日 1994年10月28日
サイズ 身長157cm スリーサイズは、ヒ♡ミ♡ツ
出身地 福島県
趣味 ラテアート巡り、ジェルネイル、少女漫画
特技 吉高由里子のモノマネ、即興アイドルソング、みんなから愛されること
血液型 O型
(出典:ホリプロコム公式HP

最初は芸人志望ではなかった

――お笑い芸人になったきっかけは?

鳥越:もともとは声優さんになりたくて、東京アナウンス学院(以下『アナ学』)の放送声優科に行きました。

――それがなぜお笑い芸人に?

鳥越:アナ学は声優さんだけじゃなくて、アナウンサーとか歌手とかお笑いとかいろいろな学科があるんですけど、年に1度、学校全体の大きなオーディションがあって。いろんなジャンルの事務所さんが集まってくれて、生徒は持ち時間のなかでステージからアピールするんです。

――はい。

鳥越:それで、声優として自己アピールしたんですけど、声優の事務所さんから1社も声がかからず……、お笑いの事務所さんから声がかかりました(笑)。

――どんな自己アピールだったんですか(笑)?

鳥越:松浦亜弥さんの『ね~え?』ってわかりますか? 「セクシーなの? キュートなの?」って曲なんですけど……。それを流しながら『もしも、セクシーな鳥越とキュートな鳥越が借金の取り立てをやったら』っていう……。

――まさかの『もしもシリーズ』(笑)。

鳥越:声のバリエーションをアピールしたかったんです。替え歌で「セクシーなの? キュートなの? どっちもできるの~」ってブリッジを使いながら。……そうですね。今考えたらネタですね。真面目に声優なりたくてそれやってたんですけど(笑)。

――(笑)

鳥越:それで、ホリプロコムも含めて、お笑いの事務所さん4社くらいからお声がけいただきました。

――すごい(笑)。

鳥越:そもそも入学初日に、声優科の先生に「あなたは歯並びが悪いから声優に向いてない」って言われたんです。そこからのスタートで、悔しくて。「絶対プロの声優になってやる!」って誓ったんですけど……(笑)。

引く手数多のなか、ホリプロコムへ

――それでホリプロコムに所属するんですか?

鳥越:いえ、所属したのはその1年後ですね。

――それはなぜ?

鳥越:流石にお笑いの知識ゼロで。このまま事務所に入るのはヤバいって思って。アナ学のお笑いコースの授業を見学に行ったんです。

――はい。

鳥越:そこで、前の相方のまりあ(現『おおのまりあ(ネバーギブアップ)』)とコンビを組んだんですけど、まりあは私の1コ下なんで、まりあの卒業を待ってからの所属で。私、卒業してから1年間フリーターやりながらネタ見せの授業だけ行ってました。

――それが前のコンビ『HENHEN事変』ですね。

鳥越:はい。さっき話した学内のオーディションで、今度は8社から声かかったんですよ! 8社!

――そんな引く手数多のなか、なぜホリプロコムに決めたんですか?

鳥越:各社お話を伺いに行ったりしたんですけど、ホリプロコムは、社員全員でお出迎えしてくれたんですよ。社長もわざわざ来てくださって。たまたま外出してる方がいなかったタイミングなだけかもしれないんですけど(笑)。

――(笑)

鳥越:それで2人で「すごく丁寧に接してくれたね」って話になって。

――なるほど。

鳥越:あと、まりあは女性アイドル好きなんで、アイドルもいっぱいいるからって(笑)。

HENHEN事変として賞金ゲット!

――『HENHEN事変』はどのくらい活動したんですか?

鳥越:2019年の5月に解散したんで……、4年と1ヶ月です。

――『HENHEN事変』は、同世代のなかではかなり活躍していたイメージがあります。新人タレント発掘アプリ『mysta』のお笑い部門で優勝したり……。

鳥越:賞金50万円いただきました。50万です。50万円! 2人で25万円ずつ!

――ちなみにその賞金は何に使ったんですか?

鳥越:新衣装を作りました。あとは、私、貯金が好きなんで……。貯金を……。

――(笑)

鳥越:新衣装で5万使って、あとの20万は貯金したかったんですけど、芸人さんって「使ってナンボ」みたいなところあるじゃないですか……。だから、台湾に旅行に行って。残りを貯金しました(笑)。

――貯金は今、いくらあるんですか?

鳥越:今は(自主規制)です(笑)。

――あっさり言わない方がいいと思います(笑)。

(台湾にて)

突然のコンビ解散

――順調に見えた『HENHEN事変』ですが、突然解散してしまいます。なぜ解散してしまったんですか?

鳥越:方向性の違いです。

――つまり、どういうことですか?

鳥越:わー! だいたいここで話終わるんですけど~(笑)。

――(笑)

鳥越:お互いやりたいことがバラバラになってきちゃって。ネタでいろんなことに挑戦してたら、わけわかんなくなっちゃって。

――組んだ当初は時事ネタを中心にした漫才でした。

鳥越:時事ネタも、最初は若い女子がやってるってとこはよかったんですけど、説得力を出すのが難しくて。時事ネタじゃないものに挑戦しはじめたら、だんだんネタの作り方がグチャグチャになってきちゃって……。

――どちらから解散を持ちかけたんですか?

鳥越:私からです。まりあは最初メチャクチャ解散を嫌がってて。2人でできるものを探ってくれようとしてくれてたんですけど。私が焦りだしてしまって……。私、そのとき、よくわかんない焦りがメチャクチャあったんです。

――よくわかんない焦り。

鳥越:解散した年の1月に、「今年来る! 今年が勝負の年だ!」って、突然思っちゃって。

――何か根拠があったんですか?

鳥越:それが何もなくって。直感です(笑)。それで気持ちが前のめりになっちゃって。でもネタは思うように行かなくて。本当に勝手に私が焦ってただけなんですけど。「時間がないから!」って言って。

――ある意味、直感も大事だとは思いますが……。

鳥越:そんな感じだったんで、まりあからしたら、わけわかんないですよね。「展開早くね?」「どうしたこいつ?」って思ってたと思います(笑)。私もちゃんと説明しないところあるんで……。

――なるほど。

鳥越:結局、私が悪いんですけど……。直感行動しすぎました、私が。

――周りからは止められませんでしたか?

鳥越:事務所にはメチャクチャ止められました。マネージャーさんとかも個々で相談してくれましたし。でも、周りの芸人には、決定するまで一切言ってなかったんで……。みんなからはビックリされました。

――解散してすぐにピンで活動したんですか?

鳥越:はい。そのまま。コンビのときから名前も『アイドル鳥越』でしたし。

――別のコンビを組もうと思ったりはしなかったんですか?

鳥越:解散しちゃいましたけど、なんだかんだまりあが1番いい相方だとは思ってるんで。正式なコンビではなく、事務所の先輩のラリゴさんとか、『駆け抜けて軽トラ』の餅田(コシヒカリ)とユニット組んでやったりはしてますけど。

芸名の由来

――そもそもなぜ『アイドル』なんですか?

鳥越:芸人としての活動のほかに、地下アイドルもやってるから『アイドル鳥越』なんですけど。本当の経緯をお話しますと……。

――お願いします。

鳥越:専門学校時代に、声優のクラスでおちゃらけたグループに所属してて、一時期ふざけてナルシストキャラやってたんです。「私、みんなのアイドルだから~」みたいな。

――想像つきます(笑)。

鳥越:それで、Twitterのアカウント名を『アイドル鳥越』にしてたんです。でもそれは、当時本当にフォロワーが友達しかいないTwitterの仲間内のノリで。

――はい。

鳥越:それで、学生が出られる外部のイベントに出たときに、ありがたいことに私にファンがつきまして(笑)。わざわざSNSを調べてくれて。

――わざわざ(笑)。

鳥越:Twitterにメッセージが来たんです。「芸名は『アイドル鳥越』さんでいいんですか?」って。それ見て私も「芸名!?」って思っちゃって。いい響きですよね、『芸名』。

――(笑)

鳥越:それ見て私も舞い上がっちゃって。「はい、芸名です!」って返して……。それで正式に『アイドル鳥越』が芸名になりました。

――最初は『芸名』って言われたことが嬉しくて付けたんですね。

鳥越:名前が先で、最初はこういう衣装も着てなかったです。『アイドル』だからだんだんこうなってきてっていう順番で。

――『アイドル鳥越』という名前は、ご自身でどう思っていますか?

鳥越:結果としては良かったと思います。トークのきっかけになりますし。実は、事務所入ったときに芸名を変えようと思ってたんです。本名にしようかとか。でも、事務所から「絶対『アイドル鳥越』の方がいい」って言われて。

――そうなんですね。

鳥越:「名前が『アイドル鳥越』じゃないと、地下アイドル活動をやっている説明がつかない」って(笑)。

――あのホリプロ(コム)さんがアイドルと仰るなら、正真正銘のアイドルと言ってもいいんじゃないですか(笑)?

鳥越:確かに(笑)。そういえば私、中学の時に『ホリプロスカウトキャラバン』受けたんですよ。今思い出しました。

――結果は?

鳥越:書類で落ちました(笑)。