趣味でギャグを作っていた中学時代【どんぐりたけし(前編)】

(リモートインタビュー キャプチャー画像)

事務所に所属、そしてギャガーへ

――最初は1人コントとのことでしたが、今はギャグを中心にやられています。

どんぐり:そうですね。アナ学を卒業して、ケイダッシュステージに入ることになって……。

――ケイダッシュステージにはどのようにして所属になったんですか?

どんぐり:最初、同期の別の芸人がケイダッシュステージに声かけられてて、それで改めて学校内でネタ見せが行われたんですけど。そのときの僕のネタがどうやらハマったらしくて。もともと声かけられてたヤツじゃなくて、僕が入ることになりました(笑)。

――なるほど。

どんぐり:それで初めて事務所ライブに出させてもらったときに。1番下のランクのライブでしたけど、1人コントやって2位を取れたんです。「お、これは戦えるかも」って思って。

――素晴らしい!

どんぐり:「イケるイケる」ってなって。そんな感じで何回か出させてもらってたんですけど、半年くらい経ったころ、急に全然結果が振るわなくなってきちゃって。ネタにも煮詰まってきちゃいました。「コントってどう面白くなるんだ?」って。

――スランプが来たんですね。

どんぐり:それでどうしようかってなったときに……。僕、実は中学2年のころから、ギャグを作り続けていたんですよ。趣味程度に。

――え? 急な情報(笑)。

どんぐり:本当に趣味で。楽しくて(笑)。

――そのギャグは『ハイスクールマンザイ』や、今までのネタに生かされることはなかったんですか?

どんぐり:それが、なかったんですよ(笑)。漫才と1発ギャグって、別のものだと思っていて。そういう頭にもならなかったです。それはそれ、これはこれ、みたいな。

――(笑)

どんぐり:それで、1人コントが振るわなくなってきちゃったんで「今まで作ってきたギャグをひたすらネタでやってみるか」と、ふと思ったんです。

――わりと遅めに達した結論のような気もしますが(笑)。

どんぐり:今まで作ってきたものの中から「まあ、面白いかな~?」っていうものを、ただ単にバババババーッて10個くらいやって。そしたらそれが事務所ライブでもハネて……。「ギャグイケるな!」ってなりました。

――そこからギャグが中心になっていくんですね。

どんぐり:はい。すぐに「これで行こう」ってなりました。

ギャグを作る中学2年生

――もともと芸人志望だったわけでもないのに、中学2年生で、趣味でギャグを作るというのはかなり珍しいケースだと思うのですが……。

どんぐり:「友だちの前でウケたい」みたいなのはあって。仲良いグループで、お笑い担当が僕ともう1人いたんですよ。そいつがギャグ作り始めて。「なんだコイツ」ってなって。

――(笑)

どんぐり:「負けたくないなあ」くらいの感じで、僕もギャグ作り始めて(笑)。

――それが楽しくて、どんどん溜まっていったんですね。

どんぐり:学生時代ってやっぱ、オリジナルのギャグ持ってると強いんですよね(笑)。

――テレビをマネてギャグをすることはあると思いますが、オリジナルはレアケースだと思います(笑)。

芸名が『どんぐりたけし』に

――そのとき、まだ芸名は『どんぐりたけし』ではないですよね?

どんぐり:そうです。どこかで『大野剛史』が『どんぐりたけし』になります(笑)。

――なぜ改名をしようと思ったんですか?

どんぐり:周りの先輩に「『大野剛史』って、あんま印象に残んないよな」って言われたりはしてて。

――確かにそうかも知れませんね。

どんぐり:確かに、ギャグもやり始めたし、名前変えてもいいかなあって思い始めて……。

――なるほど。

どんぐり:そのとき思い出したのが……。アナ学時代に講師の先生に「芸名とかあった方がいいんですかね?」って質問したことがあって。「あった方がいいんじゃない」ということだったんで。「僕とかどういうのがいいですか?」って聞いたんです。

――講師に無茶振り(笑)。

どんぐり:そしたら「そうだなあ……。『どんぐりたけし』とか? 顔もどんぐりっぽいし」って(笑)。

――(笑)

どんぐり:言われたときは変えるつもりはなかったんですけど、そんなことを思い出して。事務所の先輩方に「『どんぐりたけし』とかどうですかね?」って聞いてみたんです。そしたら「ああ、いいんじゃない?」みたいな。

――それで『どんぐりたけし』に改名したんですね。

どんぐり:でも、すぐには改名しませんでした。当時、同期の芸人とユニットライブをやっていたんですよ。『3LDK』『すとろんぐカラ~』『わたなべるんるん』というメンバーなんですけど。

――今やそれぞれ別のコンビなどで活動して、挙がったコンビ名がすべて残っていないメンバーですね。

どんぐり:そうなんです(笑)。で、改名をそのメンバーに相談したら「どうせならライブの企画で改名しようよ」っていうことになって。

――なるほど。

どんぐり:どんな芸名がいいかみんなで出し合ったんです。芸名大喜利ですよね。そこで出たのが確か『たけちよ』『たけのおとしご』『たんたかたけし』とか(笑)。

――そのなかからどうやって決めたんですか?

どんぐり:それらがトーナメントで戦うんです。毎回、僕が「どうも~! ○○です~!」って登場して、しっくり来た方が勝ちっていう(笑)。

――(笑)

どんぐり:決勝が『どんぐりたけし』『ドントストップたけし』『追跡者ジョーンズ』の3つになって。

――『追跡者ジョーンズ』(笑)?

どんぐり:はい。ふざけてますよね(笑)。『追跡者ジョーンズ』は嫌だなと思って……。『どんぐりたけし』に力を入れて、優勝しました。

――晴れて『どんぐりたけし』になりました。改名してみていかがでしたか?

どんぐり:覚えられやすからいいですね。『どんぐり』って絶対みんな1回は手に取ったことありますし(笑)。

――絶対とは言い切れないと思いますが(笑)。

どんぐり:「D!T!K!C! どんぐりたけし~!」っていう自己紹介ギャグもできましたし。すごく気に入ってます。

(どんぐりを手にするどんぐりたけし)

ギャグの数はどのくらい?

どんぐり:多分5000個は超えてると思うんですよ。去年くらいから毎月45個作ってますし。多分1万は行かないですね。

――すごい量です。レギュラーは何個くらいですか?

どんぐり:レギュラーは……、ざっと20個くらいですかね……。

――打率低い(笑)!

どんぐり:低いんですよこれが本当に。いくら作ってもここだけは上がってこないですね。

――毎月45個ということは、およそ1日1.5個くらい?

どんぐり:そうですね。1日平均1.5個。

――それだけ作っていると、過去に作ったものと被ってきたりするのでは?

どんぐり:やっぱ似たようなのありますね。そういうのは逆にシリーズ化みたいにしていい感じになることもあります。

――ちなみに、1番出来が悪かったギャグは?

どんぐり:1番悪かったヤツですか(笑)? あれかな? 1番最初に作ったギャグですかね? 中学2年のときに作ったんですけど。ちょっとやっていいですか?

――すみません。このサイトが基本テキストのみなのですが、それでよければ(笑)。

どんぐり:「デーデッデ、デーデッデ、デーデッデ、デーデッデ、つっくえの行進っ!」

(中学2年生のときに初めて作ったギャグを披露中)

――ありがとうございます(笑)。

どんぐり:伝わりますかね(笑)?


なんと、ギャグは中学2年生から趣味で作り続けていた。そして本格的にお笑いを始めたときに、そのギャグを使う発想すらなかったという……。人間、1番強い武器はすでに持っていても、自分ではなかなか気が付かないものなのかもしれない。どんぐりたけしのコーヒーブレイク・インタビュー、後編へ続く!(7月31日更新予定)